って、常に練習飛行場の安全を確保することがたいせつである。しかし、一方の面から考えると、練習生があまりこれになれて、これだけを頼りにすると、不時着には役に立たない目測を養うことになるので、安全を確認のうえ、ときには取り去って、同じように着陸の目測ができるかどうか、指導しなければならない。この地上標識についての効果は、非常に気楽に指導できることである。そのために、細かい点に目が届き、指導者どうしの指導方法も共通となり、教育上非常に有効である。指導者が異なると、各自の考え方または経験によって、高めのコースになったり、低めのコースになる。そのため、練習生の自信がぐらつき、上達をおくらせる結果となる。指導者が地上標識を頼りに指導すれば。同一条件で指導できるので、練習生の進度が速くなる等の利点がある。その反対に、常時使用すると、これに頼って、単独飛行にはかえって害になりやすい。初単のときとか、風向・風速が急変したときなどに使用すると安全である。
以上で、場周についての内容のすべてにわたっていちおう述べたが、この全部をただちに実施することは、いろいろな点で無理である。しかし、一つ一つの問題について、現在のものよりも多少なりとも理論的な内容をもっているので、安全性を高めるうえに役だつものと思われる。実際にこれをとり入れて、
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